紫蘭さんの化石研究

デッキ投下、オタク語り。

鳥オフのデッキが組めないと聞いて(エレキジ編)

はじめに

第7回鳥オフ、お疲れ様でした(激遅)

オフの内容については最後に触れますが、今回から意見を直接運営に投げる機会として「開催前に質問に機会」と「終了後のアンケート」の2つを用意しておりました。

 

そこでそこそこな数あったのが、

 

「鳥デッキの組み方がわからない」

 

…まぁ、そうかも。

そこで運営さん達は考えました。自分達の鳥デッキの組み方を言語化すれば、何かヒントになるのではと。

 

というわけで、今日から(ほぼ)毎日運営さん達の鳥デッキの組み方ブログがあがります。

お楽しみに。

当日参加出来なさそうだから、その手のブログを先に書いちゃった運営

  ↓

第七回 #鳥オフ 【サンプルデッキ紹介】 【RR-ワイルド・ヴァルチャー 2.5】 - ColumPus

 

個人的な解答としては

 

「各々が考えた各々のアプローチこそがデッキの色になるから、好きなように考えてもってきて欲しい。鳥オフという場所は、そういう多様性があるから面白い」

 

なのですが、「よっしゃ鳥デッキ組むぞ!」がスタートラインの場合、鳥オフに参加している半分ぐらいの人は常連なので、その人たちと比べた場合、大前提として『そのカードと向き合った時間』『デッキを振るう練度』は年単位で違います。

 

「それじゃあキミのデッキは常連に比べて面白くないで〜すw」ではご新規バイバイもいいとこなのですが、そもそもこれはその『常連達のような練度・クオリティを一撃で出す場合』の話です。デッキ構築における、年単位の試行錯誤フェイズをすっ飛ばした場合の話です。なので、常連(運営)である私が語るべきは構築のギミックではなく、過程だと考えました。

ということで、ここでは私の鳥デッキの構築遷移を見ながら、『試行錯誤の過程』という形で『鳥カードへの意識とアプローチの掛け方』を辿っていきたいと思います。まぁ全部のパターンを残してるわけではないのですが()

 

とりあえず、私のメインカードである《エレキジ》の復習をしましょう。

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《エレキジ》

星4 / 光属性 / 雷族 / ATK1000 / DEF800
このカードは相手プレイヤーに直接攻撃する事ができる。このカードが直接攻撃によって相手ライフに戦闘ダメージを与えた時、フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択し、このターンのエンドフェイズ時までゲームから除外する。

生きた《彼岸の悪鬼ファーファレル》みたいな子。主な差別化先は《刻剣の魔術師》でしょう。

時に、鳥オフに出る場合、「存在を知る前から鳥デッキ(鳥テーマデッキ)を持ってる人」と「鳥モンスターに縁もゆかりもなかった人」に分かれますよね。前者はそのデッキをそのまま持ってきても問題ありません。後者の場合、「鳥を選ぶ」ところから構築が始まりますが、勿論「強い鳥・組みやすい鳥」「弱い鳥・組みにくい鳥」がいます。では《エレキジ》はと言えば、だいたいの人は「組みにくい鳥」だと答えるでしょう。私もそう思います。そういうカードからどう強みを捻出するかが頭を捻るポイントでしょう。鳥オフに限った話じゃないですけど。

ちなみに、私は「鳥デッキを握ってたから鳥オフを産んだ人」の1人です。

 

 

2017年 2月5日 第一回鳥オフ

(最新弾:MAXIMUM CRISIS)

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なにこれ…

エレキジ》というを扱う上で、この頃から今日に至るまでずっとネックになっている点が、その『アクセスにしにくさ』。この頃は《永遠の淑女ベアトリーチェ》や《ブリリアント・フュージョン》でデッキから墓地へ送り、《混沌空間》等を絡めたアンデット族ギミックで使い回すプランのようですね。

 

この頃は、《エレキジ》を『邪魔な相手モンスターを退かす切り込み隊長』として扱っていたことがわかります。《エレキジ》というモンスターは、攻撃宣言さえ出来れば最低限の存在意義を発揮出来ます。ただそれは、「攻撃宣言をした時に効果が発動するあらゆるモンスター」言えることで、《エレキジ》でなければならない理由にはなりません。一応、このカードの効果は単体で完結している為、擦れば擦るほど脅威には感じるのですが。

 

…《冥王竜ヴァンダルギオン》、マジで何?

 

 

2017年 8月19日 第二回鳥オフ

(最新弾:スピリット・ウォリアーズ / CIRCUIT BREAK)

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相変わらずちょっと理解し難いレシピしてるな…

リンク召喚の登場です。

この頃のマスタールールでは、『EXデッキから出すモンスターは、全てEXモンスターゾーンかリンクモンスターのリンク先に出さなければならない。』という展開の制約がありました。そして、《エレキジ》のような一時除外は、実質的にEXモンスターゾーンからメインモンスターへ移動させる札として機能します。

 

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《比翼レンリン》

ユニオン・効果モンスター
星3 / 闇属性 / ドラゴン族 / ATK1500 / DEF0
①:1ターンに1度、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●自分フィールドの表側表示モンスター1体を対象とし、このカードを装備カード扱いとしてそのモンスターに装備する。装備モンスターが戦闘・効果で破壊される場合、代わりにこのカードを破壊する。
●装備されているこのカードを特殊召喚する。
②:装備モンスターの元々の攻撃力は1000になり、1度のバトルフェイズ中に2回攻撃できる。

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ファイアウォール・ドラゴン》

リンク4 / 光属性 / サイバース族 / ATK2500
モンスター2体以上

①:このカードがフィールドに表側表示で存在する限り1度だけ、このカードと相互リンクしているモンスターの数まで、自分または相手の、フィールド・墓地のモンスターを対象として発動できる。そのモンスターを持ち主の手札に戻す。この効果は相手ターンでも発動できる。
②:このカードのリンク先のモンスターが、
戦闘で破壊された場合、または墓地へ送られた場合に発動できる。手札からモンスター1体を特殊召喚する。

さらに、2回攻撃を付与できる、比較的手軽なモンスターである《比翼レンリン》と《ファイアウォール・ドラゴン》に着目しました。《エレキジ》に2回攻撃を付与出来るということは、モンスター2枚を一時除外出来るということ。それによって、《ファイアウォール・ドラゴン》2体を毎ターン除外して、毎ターン効果をリセットすることを着地点としました。この辺りから、『邪魔な相手モンスターを退かす切り込み隊長』に加え、『自分のモンスターを一時除外することによるコンボ性』にも強く意識を向けることになります。というか、後者の再現性を上げれば、前者は自ずと可能になるので。

 

2018年 5月4日 第三回鳥オフ

(最新弾:CYBERNETIC HORIZON)

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レシピが残ってなかったので、鳥ラジから拾ってきました。

鳥語り#3https://youtu.be/7kKpzRvu-hg?si=1IMeRx5gfmcesnVn

LINK VRAINS PACKによって革命が起きた頃ですね。これによりデッキの方向性がガラリと変わります。《水晶機巧ーハリファイバー》の登場によりシンクロ召喚が加速、エレキジ》のコンボ先は《ファイアウォール・ドラゴン》から《源竜星ーボウテンコウ》へと変化し現在の礎に…

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《源竜星ーボウテンコウ》

シンクロ・チューナー・効果モンスター
星5 / 光属性 / 幻竜族 / ATK0 / DEF2800
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
自分は「源竜星-ボウテンコウ」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。
①:このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「竜星」カード1枚を手札に加える。
②:1ターンに1度、デッキから幻竜族モンスター1体を墓地へ送って発動できる。このカードのレベルは、墓地へ送ったモンスターと同じになる。
③:表側表示のこのカードがフィールドから離れた場合に発動できる。デッキから「竜星」モンスター1体を特殊召喚する。

…なると見せかけて、この頃の【竜星】ギミックは《輝竜星ーショウフク》による《エレキジ》出力がメインで、《星痕の機界騎士》や《閃刀姫ーハヤテ》等で圧を掛けるような構築でした。

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《星痕の機界騎士》

リンク3 / 光属性 / サイバース族 / ATK3000
「ジャックナイツ」モンスター2体以上
このカード名の③の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードと同じ縦列に他のカードが存在しない場合、このカードは直接攻撃できる。
②:EXモンスターゾーンのこのカードのリンク先にモンスターが存在しない場合、このカードは効果では破壊されず、相手の効果の対象にならない。
③:このカードと同じ縦列の他の自分のカード1枚を墓地へ送って発動できる。デッキから「ジャックナイツ」モンスター1体を守備表示で特殊召喚する。

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《閃刀姫ーハヤテ》

リンク1 / 風属性 / 機械族 / ATK1500
風属性以外の「閃刀姫」モンスター1体
自分は「閃刀姫-ハヤテ」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。
①:このカードは直接攻撃できる。
②:このカードが戦闘を行ったダメージ計算後に発動できる。デッキから「閃刀」カード1枚を墓地へ送る。

この頃の構築は《リビングデッドの呼び声》等の採用からも、『《エレキジ》が脅威だと感じさせること』とかも意識してそうですね。アタッカーとして厄介だと感じるのは、その札を注視すると同義ですから、鳥カードのアプローチ方法としては選択肢のひとつではあります。今は考え方を変えていますが。

コンボ性の方の切り口はというと、メインの一時除外対象は《真竜騎将ドライアスⅢ世》だったりします。

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《真竜騎将ドライアスⅢ世》

星6 / 地属性 / 幻竜族 / ATK2100 / DEF2800
このカードを表側表示でアドバンス召喚する場合、モンスターの代わりに自分フィールドの永続魔法・永続罠カードをリリースできる。
①:アドバンス召喚した表側表示のこのカードがフィールドから離れた場合に発動できる。デッキから「真竜」モンスター1体を守備表示で特殊召喚する。
②:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、このカード以外のフィールドの「真竜」モンスターは相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。

一時除外されることで同名カードを呼び、互いに対象・効果破壊耐性を付与するというヘイト稼ぎに一役買い、《幽麗なる幻滝》のコストに流すことでデッキを高速で回転させます。

余談ですが、コンボパーツをデッキから集める場合の選択肢として「サーチ」と「ドロー」の2つがあると思います。鳥オフという場でアピールすることを考えた時、前者は「確実性があり、且つ予め情報公開することで相手に予測させる時間を与える(対戦中の思考に植え付ける)」特徴が、後者は「奇襲性と、ドローカードの多さはデッキの回転率に直結する」特徴があると考えています。私は後者の方が好きなので、鳥オフでは堅実な再現性を伴った構築はそこまで多くないです。

 

2018年 8月26日 第四回鳥オフ

(最新弾:ヒドゥン・サモナーズ / SOUL FUSION)

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遊びすぎだと思います。

雷族の強化として【サンダー・ドラゴン】がテーマ化しました。使い慣れたアンデット族エンジンを復活し、アンデット族と化したサンダー・ドラゴン達を《酒呑童子》で回す最低限の回転力を担保しつつ、念願の《エレキジ》サーチ札として《雷龍融合》を…とはならなかったそうです。

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《雷劫龍ーサンダー・ドラゴン》

星8 / 闇属性 / 雷族 / ATK2800 / DEF0
このカードは通常召喚できない。
自分の墓地から光属性と闇属性のモンスターを1体ずつ除外した場合に特殊召喚できる。
①:1ターンに1度、モンスターの効果が手札で発動した場合に発動する。このカードの攻撃力はターン終了時まで300アップする。
②:このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した時、自分の墓地からカード1枚を除外して発動できる。デッキから雷族モンスター1体を手札に加える。
③:相手エンドフェイズに、除外されている自分のカード1枚を対象として発動できる。そのカードをデッキの一番上または一番下に戻す。

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《平行世界融合》

このカードを発動するターン、自分はこのカードの効果以外ではモンスターを特殊召喚できない。
①:除外されている、「E・HERO」融合モンスターカードによって決められた自分の融合素材モンスターをデッキに戻し、その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。

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E・HERO アブソルートZero》

星8 / 水属性 / 戦士族 / ATK2500 / DEF2000
「HERO」と名のついたモンスター+水属性モンスター
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。このカードの攻撃力は、フィールド上に表側表示で存在する「E・HERO アブソルートZero」以外の水属性モンスターの数×500ポイントアップする。このカードがフィールド上から離れた時、相手フィールド上に存在するモンスターを全て破壊する。

エレキジ》をサーチしつつ、場を離れた時界隈で最強の一角《E・HERO アブソルートZero》の準備が出来ると、そう解釈したようです。まわりくどすぎる。ある意味、絶対に予測されない奇襲性の最たるルートとも言えなくもなくもなくもないですが。

 

2019年 2月3日 第五回鳥オフ

(最新弾:DARK NEOSTORM)

 

記憶にございません。

 

2019年 10月13日 第六回鳥オフ

(最新弾:IGNITION ASSAULT ※10/12発売)

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第三回の構築から、《源竜星ーボウテンコウ》の一時除外に重きを置いてバージョンアップさせたような構築ですね。《幽麗なる幻滝》による回転に手応えを感じたのか、《真竜騎将ドライアスⅢ世》は続投。

源竜星ーボウテンコウ》は、エレキジで除外すると《地竜星ーヘイカ》をリクルート出来るので、帰還した《源竜星ーボウテンコウ》と併せて《輝竜星ーショウフク》を相手ターン中にシンクロ召喚出来るという《エレキジ》が起点になる妨害性能に着目。

さらに、《源竜星ーボウテンコウ》の効果を《輝竜星ーショウフク》のチェーンに乗せることで阻止されにくくさらに竜星をリクルート。《水晶機巧ーハリファイバー》がいれば《フォーミュラ・シンクロン》を特殊召喚することでさらなるシンクロ召喚に繋ぎ、妨害数を増やすことが出来ます。

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《竜嵐環帰》

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:除外されている自分または相手のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを自分フィールドに特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズに持ち主の手札に戻る。

また、新たな《エレキジ》とのコンボパーツとして竜嵐環帰》が登場。除外したカードを帰還・奪取することで、変則的な攻め方が可能になりました。

こうして、『構築単位で《エレキジ》に集約し、展開単位で《エレキジ》から派生する』現在の構築の構築指針が確立されます。しかし、現在の構築に比べてみると、前者の意味合いが『《エレキジ》のサポート』ではなく『《エレキジ》へのアクセス』の方が強く、まだまだ未完成と言えます。

 

2023年 11月4日 第七回鳥オフ

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?「相剣のトークンにサインカード使ってるの、CSとかで良く見る奴」

現在の構築。新テーマ【相剣】が登場し、幻竜族の展開に幅が広がりました。中でも1枚で《源竜星ーボウテンコウ》になれる《相剣師ー泰阿》は非常に求めていた1枚でした。

さらに、前回の構築では成し得なかった『《エレキジ》のサポート』が出来る新規が登場しました。

 

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《セベクの魔導士》

リンク2 / 水属性 / 水族 / ATK2000
効果モンスター2体
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードまたはこのカードのリンク先の自分のモンスターが相手に戦闘ダメージを与えた時に発動できる。その数値分だけ自分のLPを回復する。
②:自分か相手のLPが回復した場合に発動できる(ダメージステップでも発動可能)。お互いに1000ダメージを受ける。

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《Pitknight Filly》

リンク2 / 炎属性 / サイバース族 / ATK1500
効果モンスター2体
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードがリンクモンスターのリンク先に特殊召喚された場合、自分フィールドの攻撃力1500以下のモンスター1体を対象として発動できる。このターン、そのモンスターはバトルフェイズ中に2回攻撃でき、そのモンスターが相手モンスターとの戦闘で相手に与える戦闘ダメージは倍になる。
②:このカードが戦闘・効果で破壊され墓地へ送られた場合、次のスタンバイフェイズに発動できる。このカードを墓地から特殊召喚する。

この2枚により、『《エレキジ》が脅威だと感じさせること』にも拍車を掛けることが出来たと思います。

さらに、3年という月日により、《エレキジ》のコンボ先も強力なものになります。


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《フルール・ド・バロネス》

星10 / 風属性 / 戦士族 / ATK3000 / DEF2400
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:1ターンに1度、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。
②:このカードがフィールドに表側表示で存在する限り1度だけ、魔法・罠・モンスターの効果が発動した時に発動できる。その発動を無効にし破壊する。
③:お互いのスタンバイフェイズに、自分の墓地のレベル9以下のモンスター1体を対象として発動できる。このカードを持ち主のEXデッキに戻し、対象のモンスターを特殊召喚する。

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《クシャトリラ・アライズハート》

ランク7 / 闇属性 / 機械族 / ATK3000 / DEF3000
レベル7モンスター×3
「クシャトリラ・アライズハート」は、「クシャトリラ・シャングリラ」が効果を発動したターンに1度、自分の「クシャトリラ」モンスターの上に重ねてX召喚する事もできる。
①:墓地へ送られるカードは墓地へは行かず除外される。
②:カードが除外される度に発動する(同一チェーン上では1度まで)。除外されているカード1枚を選んでこのカードのX素材とする。
③:お互いのターンに1度、このカードのX素材を3つ取り除き、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを裏側表示で除外する。

フルール・ド・バロネス》は「《エレキジ》で制約をリセット出来るので、遠慮なく妨害を切れる」という精神的余裕が生まれるのも強みと言えます。

また、《エレキジ》はその発動条件の性質上ダメージステップに効果を適用するので、該当テキストを持ってるカードに対して実際ルール上可能なカードは結構少ないです。その点、強制効果として反応する《クシャトリラ・アライズハート》は、「盤面に居座りながらエレキジ》とコンボ出来るカード」という、かなりレアケースなモンスターになります。

さて、ひとつ前の構築で話した『構築単位で《エレキジ》に集約し、展開単位で《エレキジ》から派生する』という話。

①《Pitknight Filly》等のカードで《エレキジ》の攻撃性能をサポート

②《エレキジ》の効果起動により、《源竜星ーボウテンコウ》等で更に盤面を展開

③《フルール・ド・バロネス》等、展開した盤面を《エレキジ》でコントロール

…と、ゲームメイクの全てに《エレキジ》というカードが関わるデッキになりました。ちなみに、運悪く《エレキジ》にアクセス出来なかった場合「勝つことは出来るが、回らない」状態になります。1枚1枚のカードパワーだけで戦うような展開になります。まさに扇の要

私が《エレキジ》のデッキを組んだのは鳥オフが始まるよりずっと前(記憶が正しければ7〜8年ほど前)ですが、鳥オフ的な観点は勿論、単一エースのデッキとして漸く納得する所まで辿り着けたかなと思います。

 

最初の話に戻りますが、「鳥オフに出せるかどうか」の基準ならば、これだけの年月を試行錯誤してやっと納得がいきました。これは構築のハードルを上げるものではありません。ましてや、偉そうに抗弁を垂れておきながら私は鳥オフで入賞する気概を以ってデッキを組んでるわけでもありません。これは「どれだけの年月を掛ければ鳥デッキたりうるものが生み出されるか」ではなく、「私が寄り道した鳥との向き合い方をスキップする為の話」です。鳥カードに対して、どういう点に着目してどう引き出すか。そのアプローチの掛け方が千差万別あるのが、鳥オフの唯一無二な面白さだと思います。鳥を見る目のひとつとして、手引きのひとつになれたらと思います。

 

ちなみに、最後の構築は歴代でも第七回鳥オフでも、最もパワーの高い構築です。パワーライン等については、きっとこれからアップされる、運営達の構築記事に載ってることでしょう。

 

さいごに(?)

お役に立てたでしょうか。役に立たなくてもこの後第二第三の運営ブログがあがります。どれかひとつでも肌に合う構築論があれば幸いです。

 

…さて、良い機会なので、ここからはご新規勧誘を含めた、運営としてのオフレポを軽くしたためます。

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まずは参加者の皆様、ありがとうございました。運営一同も心掛けておりますが、この手のオフで不快な思いをせずに1日没頭出来るのはご協力あってこそだと思います。もし声に出せていないような不満点があれば誰でもいいので言ってください。その為の運営体制です。

個人的には、カードイラストを使わない初の描き下ろし(物理)プレマを用意出来たのが良かったです。

続いて二次会。一応、こちらは主に私が舵を切って開いている公式の二次会になります。鳥オフは鶏を食べる二次会までセットなのです。今回はなんと参加者の約2/3もの人数が二次会まで参加しておりました。


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第六回のオフレポでも書きましたが、二次会という場では皆さん鳥オフの後語りをしている方が大半です。「あのデッキは実はああいうギミックがあった」「対戦出来なかったあの人はどんなデッキだったか聞きたい」などなど…。近しいギミックで組んだことある人から、コンボ案等もらったり出来るかもしれませんね。サプライ等から炙り出したオタク的な同僚を探すのもヨシ。楽しいから来てね。

 

以上、宣伝でした。明日も誰かの構築論があがります。

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オタクより